タルパーの数は世界の総人口からしたらそれほど多く無いのかもしれませんが、確認出来る限りでは少なくとも10年以上前から、ネットタルパーは存在していた訳です。
で、タルパを創作しますよね。それから生活を始める。本道だと最終的にタルパを吸収するなんて手順も存在しているようですが、これは推論ですが、ネットタルパ-はそこに辿り着きたい訳じゃ無いと思うんですよね。
何よりも動機として多いであろう、救いを求めて創作したのであれば、いくら共にあると言っても吸収してしまっては本末転倒の様な気がします。
たとえば心の中で交流を図る事が出来たとしても、別の存在として認識出来なければ何かしらの孤独や喪失感を感じてしまうと思うのです。
しかしながら中には吸収したタルパーも歴史の中ではいたのかもしれません。それこそ本道の手順に従うのであれば、真っ当な方法な訳ですから。
では、タルパと生活しているとして、ネットでの動きを見せないタルパー、特に古参の方々はどうしているのでしょう?
割と自分がタルパ創作を始めてからも、ネットに姿を見せなくなった古参の方を幾人か知っています。目立たないだけで研究を続けていて、たまに後輩に手を差し伸べてくれている人もいらっしゃいます。
それでは、それ以外の方はどうしてしまったのでしょう?ネットタルパーは、ともすれば非常に曖昧なジャンルであり、信じていなければ、もしくはどこかで自分なりの納得をしていなければ、飽きてしまうなんて事もあるかもしれません。
それはつまりタルパを幻想だと認識していて、いつ辞めても良いなんて意識の方もいらっしゃったかもしれません。それはそれで仕方無いと思います。タルパーで無い方々からすれば、異常ともとられかねないジャンルですからね。
第一次タルパ大戦とやらが、壮大なごっこ遊びだったかもしれない可能性が高い事を考えると、余計にそう思うのです。
最近思うのは、タルパと言う共通認識を介して、本当は他人と関わり合っていたいのかなあなんて事も仮説として考えたりします。
本来なら自己完結で済むはずなんです。しかし俺を含めて、交流を図ったり、こうして発表する場を設けたりして形に残して行く。
それはもしかしたら自己確認作業でしかないのかもしれませんが、何かしらの『人と繋がっていたい』と言うネットならではの欲望が、常に渦巻いている気がします。
タルパを信じ切れていなかったり、どこかで割り切って扱っている人たちが、脱落…もしくは卒業して行ってしまうのかもしれませんね。
ネットタルパ同士のいざこざなんて本末転倒ですし、そういう事が嫌になって原点回帰して自己完結に移行した方もいらっしゃるのだと思います。
そう思うと、まだまだ非常に狭い世界ですね。むやみやたらに広げたいとかは考えませんが、事実として。